貢献を意識するという難しさ
マネーフォワードの辻庸介社長の記事に、以下の文があった。
「君はこのチームやクラスに何で、どうやって貢献するんだ」
マネーフォワードの辻庸介社長(上)|日経 社会人大学院サーチ
自分の周囲にはこの考えが不足しているとよく感じる。
3人のレンガ積み職人の話でいくと、目的なくレンガを積んでいる働き方の人が該当する。
その点について、考えをまとめてみた。
1.なぜそのような人材が育つのか
経験年数が浅い人は、自分のことしか見えないから、そんな考えを持つことはできないと、皆口をそろえて言う。
果たして本当にそうなのか。この点に関してこの1年よく思うことがある。
この手の発言をする人は、過去の自分に照らし合わせて、そう発言しているだけではないか。経験則で、自分がそうでなかったから、皆同じと、部下後輩に自分の働き方を押し付けているように思える。
この人達の上司も同じ考えで、貢献やチームワークの重要性を教えてこなかったと思われる。
2.このままだとどうなるか
時代は刻々と変化し、昔の働き方が否定される時代に、経験則のみで直感的な育成は、新たなものを生み出さない。
お客さま貢献も、組織への貢献も、それが当然で、腑に落ちるように伝えれば経験は関係ないはずだ。
部活でもサークルでもバイトでも、他者に貢献することは当たり前にあり、チームワークも求められてきたはずだ。その経験がない人でも、それが当たり前のことだと伝えれば、理解して行動できるはずだ。
若いから仕方ないよ、若い子には無理じゃないか、これは、自分より成長する人を生み出さない行動ではないか。社会、会社、所属組織の中で培ったものを効率的に教える必要がある。自分はこうして育ってきたから、部下後輩もそう育てないとだめだ、と言う考えから脱さないと、新たなものは生まれない。
会社の競争力を上げていくには、経験則に沿った育成を変えないといけない。
3.課題
今自分一人がこう考えても、上司や周囲が同調してくれないと、孤立してしまう。(現に今がそう…)
貢献を意識しないほうが、責任感も薄れ、楽に働ける。何もしなくても時は過ぎていくし、それなりに仕事はできる。
横並び、出る杭は打たれる、同調、一気に雰囲気を変えることは難しい。
一人ずつでも少しずつでも、味方を増やしていくしかない。
4.これから
味方を増やすには、腹を割って話せる環境が必要だが、なかなかその環境が難しい。
自分たちの働き方、考え方を否定されるわけだから、うまく関係を作っていかないと、こじれてしまう可能性がある。
この考え方を変えててもらうことを1つのプロジェクトとして取り組んでいく。
そのやり方のヒントとして、ケンブリッジテクノロジーパートナーの榊巻さんのブログ記事にある、週1振り返りをチームで実践できないか検討をしてみる。
ケンブリッジ語録#41 「腹割って話せる度」と「プロジェクトの成功率」は比例する:榊巻亮の『ブレイクスルー備忘録』:オルタナティブ・ブログ